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心のコントロールが上手なる〜マインドフルネス編〜

マインドフルネスとは

ブッダのヴィパッサナー瞑想をルーツとする瞑想法であり、心のコントロールの手法です。今回はマインドフルネスを行う上で大切な「ありのままに観る」というキーワードについてお話しします。

私たちはすべての「物事や出来事」に出会った時、それらについて必ず自分というフィルターを通して感じたり記憶したりします。

例えば、人とぶつかった時に、「ぶつかったという事実」だけではなく、そこに同時に現れてくる不快な感情、不安な感情などの事実に付随する感情が「一瞬」でオマケとしてついてくるのです。

この「一瞬」というのがポイントです。

心の動きはそれほど素早いものであるから捉えどころがなく、コントロールが難しいんですよ、ということなのです。

 

ヨガも実は心をコントロールするための練習であった!!

ヨガ チッタ ブリッティ ニローダハ

ヨガはこころの動きを止滅することである

というのはヨーガスートラの格言ですが、ヨガというのはこの一瞬で動いてしまう捉えどころのない心の動きをコントロールして止めましょうね、というのがヨガの本来の目的なのです。

ポーズの練習はそのための準備体操です。

マインドフルネスもヨガと非常に似ていて、この心の動きをコントロールするための手法ですので、マインドフルネス単体でも非常に良いですがヨガと一緒に練習されることをお勧めしています。

話は戻りますが、その一瞬でついてくるオマケの感情や心の動き、それら事態は悪いものではないのです。

心はサンスクリット語ではチッタと言い、チッタは(プラクリティという)変化する性質を持っているのです。そのため心の動きを全て排除するのは相当の練習を重ねてもほぼ不可能に近いほどなのです。

禅では諸行無常と説かれています。

それほど心の動きのコントロールというのは難しいことなのです。

心の暴走状態が、不安や怒りを倍増させている!!

では問題なのは何かと言いますと、「物事や出来事」に付随するオマケの感情のせいで、それらを「ありのままに観ること」ができずに自分自身や周りを傷つけたり不快にさせてしまうことが問題なのです。

「認知の歪み」という状態です。

自己や他者への過大評価や過小評価もこれにあたることもあります。認知の歪みが暴走してしまうと不安が不安を引き起こし、怒りが怒りを引き起こします。

本来はそこまでのものなのでしょうか?

そんな心の暴走状態を防ぐためにもマインドフルネスは大きな助けとなります。大きな課題や不安にぶつかった時にそれらを「ありのままに観ること」ができているのか、マインドフルネスをとりいれながら是非観察してみてください。

 

SAYA

6歳よりバレエをはじめる。ソウダバレエスクールにて本格的なバレエメソッドを学ぶ。関西学院大学社会学部卒業後、株式会社リクルートHRマーケティング(現リクルートジョブズ)で営業職を経験する中でヨガと出会い、2006年より指導をスタート。現在はスポーツクラブ等でヨガ、トレーニング、バレエの指導を行なっている。