
子供の世界
海辺まで徒歩10分の場所
それなのに 海辺に辿り着くには随分と長い時間がかかります
到着しない時もある
1歳9ヶ月の娘にとって海は楽しい場所だと知っていても
それだけが決して目的ではない
そこに行くまでの道並みの全てが彼女の心を動かして感性を刺激する
その度に
立ち止まって
惹かれて
のめりこむ
かと思えば 途端にどちらでも良くなったり
やっぱり気になり彷徨したり
そんな出来事が散りばめられています
寄り道には危険な事も伴う場面もあれば
ドロドロになって引き返すようなこともある
娘の散歩道を長く一緒に歩いていると
その全てが人生の縮図のようにも思えてきます
時に人生の歩みには
無断なことと思うような事
無駄に時間を使いすぎたと思うような事
無駄に使ったと思うようなお金
無駄に過ごしたと思う無気力な時間
無駄に選択していた本当はしたくないこと
“何もかも無駄じゃなかった ” そう思う中でも
もしあの時 その選択を違ったものにしていたら人生はどうなっていたのだろう?
誰しも少なからず1度ぐらいはふと浮かんだ事はないでしょうか?
「 世間一般的に 」
「 常識的に 」
そんな言葉に決して惑わされることのない “子供の世界”
惑わしてはならない “地球の宝物 ”
大人も子供も “ 道 ” には変わりなく
目的を決めることでその道をただ真っ直ぐに目指して歩む楽さも辛さもある
目的を持たずに娘のようにただ心の動くままに歩むことで
すぐそこにある海へたどり着くのは年老いてからかもしれない
すぐそこにある海へたどり着くのは年老いてからかもしれない
目的を持つことが良しでなく
目的を達成するのが良しでもなく
無駄だと思えるような 余分なことと思えるような そんなことが多いのも良い
そんな事をふと思う娘との散歩は学びに溢れています
「人は何をしに生まれてくるのですか?」人は何かをしに生まれてくるわけではありません生きているのが楽しくて幸せだと思えるように生きるそのために生まれて 生きているんです谷川 俊太郎

ライター:川又尚子
ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは15年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
2017年長女を出産
2020年長男を出産