
柔軟性の再構築
再構築とは
既にある程度組み立てられたもの
浸透しているものを一旦打ち壊して再度組み立て直すこと
昔、ヨガの書物を読み進めていた頃
サントーシャという言葉とその真意を知って驚きました
以降、足るを知る(サントーシャ)は私の人生の様々な場面で選択の基準の一部となっていて、浸透している為にその思考に注意を払うこともない
ところが先日、とてもささやかな出来事で足るを知るを外す機会に恵まれた。
つまり、今あるものよりもっともっと
より良いものを、より良い状況を意識的に求めたということ
すると確かに十分ではあったが
それを手にしたことで、追い求めたことで、思いもよらない道が開けたり
結果が変わったり
充実の質が上がったりしたのだ
足るを知ることは今目の前にあることに満足し感謝すること
ではそれ以上を求めることがそれに反するということではなく
足るを知るを知っている上で「もっと」の選択はより深く感謝の念を育み
感謝の領域を広げ
「 足るを知る 」を本当に自身に落とし込むことになるのだと知りました
そして
“ 子育てにおいてもきっと同じではないか ”と思いを巡らせました
子育ても(仕事も)年月が経つにつれて慣れたり習慣化されたりすることで
構築される様々な考えや行動
それらは年月を重ねると一層ある程度確かであり不都合が起きないために再構築されることがない、浸透しているものを一旦打ち壊すまでには至らない。
柔軟性を持つということは
どんな状況においても
いくつになっても
子育てにおいても
いつの時代も
とても重要だが
今この時代こそ恐らく最も柔軟性を求められている
社会の状況や環境や情報が常に変化し
それそのものと無関係ではおられず常に自分に影響する今
柔軟に思考と行動を保っていないと
強いストレスを自らで生み出すだろう
今
一旦できた自分の基準や
自分自身を安心させてくれるものや
自分を安定させてくれる環境や思考を一旦打ち壊してみてはどうだろう
これは自分から今までのそれが失われて不安定になるわけではない
むしろ新しく最新の性能のチップが自分に内蔵されるようなものだ
新しいOSではなく
PCそのものの内部の機械の交換のような出来事
きっと今よりもっと身軽になりシンプルになる機会となる
前のOS機能があったからこそのアップデートであり
最新のチップは想像をもしなかった方法で
ベーシックを超えてあなたを誘導してくれる
いつもの自分の選択ならしないこと選ばないことを選択してみたり
やったことのない手段を用いたり
ある程度の衝撃が思考に加わるぐらいの刺激を自分に意識的に与えてみよう
きっと再構築された思考は
また一つ柔軟性を強くして日常を清々しくしてくれるに違いない
Naoko Kawamata
TANMATORA YOGA
HP | www.tanmatorayoga.com
MUNDUS
HP | www.mundusprojects.com

ライター:川又尚子
ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは15年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
2017年長女を出産
2020年長男を出産