SMITA EVENT・
COLUMNスミタイベント・コラム

ケアして育てる

 
親は子供をケアする前に
自分自身をケアしているだろうか
 
そして気持ち良く子育てをするためには
自分を自分にしてくれる
私を私にしてくれるケア方法を持っていた方がいい
 
ケアする方法は実にたくさんある
 
1年に1回の旅行
半年に1回のエステなどとは違い
できればケアする方法は日常に散りばめられるものがいい
 
ケアを必要としていることに気がつかなければいけないし
シグナルを見逃さないようにもしなければならない
 
ケアは悪化する前に未然に修正する方法でもあるからだ
 
コラムでは何度も触れてきたように
ヨーガが肉体と精神の繋がりなのであれば
 
薬膳学は五臓六腑と感情の繋がりといっていい
 
感情を見ていれば
五臓六腑のどこのバランスが崩れているのかもうっすらと見えてくる
 
もちろん薬膳学では感情だけではなく
皮膚や髪 舌や爪 視覚的にも五臓六腑の変化は見える
 
五臓六腑とは
五臓=肝、心、脾、肺、腎
六腑=胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦
*三焦とは実体はなく胸腹腔に分布すると言われている腑
 
例えば怒りは肝臓、胆のうを司っている
喜びや驚きは 心臓と小腸を
思いや憂いは 脾臓と胃を
悲しみや憂鬱は 肺と大腸に
驚きと恐怖は 腎臓と膀胱
気と津液は  三焦に
 
この10月秋はどんな気分になりますか?
夕暮れ時 冷えた空気を肌に感じたりすると少しセンチメンタルな気分になったりしないだろうか?
夏の活発だった自分を忘れるぐらい悲しみを思いだしたり憂いた気持ちに傾いたりしないだろうか
 
これを秋の夕暮れの美しい空色のせいとも言えるかもしれないけれど
 
薬膳学の視点から見てみると
秋は乾燥し肺を傷めやすい季節
 
上記の感情から考えてみると 悲しみや憂鬱を司っているのは肺と大腸
秋は肺を傷めやすい季節で悲しみや憂鬱を導きやすいのだ
 
ここで肺を潤す食事 大腸の状態を良く保つ食材を用いて献立を立てるのが薬膳でケアするということ
そうして悲しみや憂鬱な気分をなめらかに取り払いバランスを保つ
 
身体がバランスのとれた状態であることは思考がニュートラルであるということ
 
この時丹田は腹の下へ落ちて
全身にほどよく力が入り
姿勢が良く
肩の力が抜け
カラダが柔かい
足先は熱くも冷たくもない
 
秋は寒い日もあれば暖かい日もある
これから迎える寒い冬に向けて体を程よく温めたい季節だ
 
ほどよく温める食材は身近なものでは鶏肉
強く温めるなら唐辛子 
量によって微調整するなら生姜やねぎ
 
ほどよく冷やすなら胡瓜
強く冷やすならバナナ
 
平性(バランスの良い)ものは豆類
 
といったように食材の性質や味を利用し身体の状態をケアするのが
薬膳の最もシンプルでダイレクトなケア方法だ
 
 
加えて子どもは
内臓が弱々しく安定していない状態が発育過程にある
これを「 形気未充 」 けいきみじゅう 
 
トイレにすぐに行きたい おねしょ 尿漏れ などは腎臓の働きが弱い状態
「 腎気未充 」 じんきみじゅう
 
よく怒る よく泣く よく笑う 発熱やけいれんが強く出るのは肝( 精神や感情や筋肉 )が活発すぎる状態
「 肝常有余 」 かんじょうゆうよ
 
この成長過程をふまえた上で子どもの様子に合わせて対処しケアする必要がある
 
ケアするということは
 
うんと自分を可愛がって
自分の喜ぶこと幸せなことをするということ
子供にさせてあげるということでもある
 
子育てをしている中では
気がつけば子供優先の選択が増え
子供をケアすることに意識を向けがちかもしれない
 
しかし子供は時に鏡のようにあなたを写す
 
自分自身も子供もケアしながらじっくり育っていこう
 
子供を大切にするというのは自分自身を大切にするということに他ならない
 
 
Naoko Kawamata

TANMATORA YOGA
MUNDUS
 

ライター:川又尚子

ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは13年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
2017年10月 長女を出産