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ヨーガの土台に立ち返る〜断捨離〜

「 断捨離 」という言葉を知らない方は今そういないのかもしれない
 
不要な物を断ち・捨て・離れることを指すこの言葉は一般的には物を対象にすることが多いけれど
最近では情報や人間関係など様々に用いられるようにもなっている
 
この「 断捨離 」が実はヨガの行法である断行・捨行・離行から由来したもので
ヨーガから生まれた造語であることは実はあまり知られていない
 
 
私自身がヨーガを学ばせていただいた道場の沖ヨガの沖正弘先生が最初にこの言葉をヨガの分野で広められ
その後、断捨離を片付けの分野で応用して普及させて方があり、広く世間に知れ渡ることになった。
 
内容は仏教でも同じ発想があるのでご存知の方も多いかもしれませんね
断行と捨行は釈迦のもたらしたもので仏教にもかかせない修行の教えの一つです
 
断つ:物質を含め情報やインプットするもの全てを新たに入ってこないようにする
捨てる:今手にしている物質や情報や思考などを捨てる
離れる:行き過ぎた思考や悪い習慣・不必要な情報から解放される
 
だけ結果論となるけれど
これは仏教のいう断行と捨行がなされれば自ずと離行に至るというふうに捉えましょう
 
この断捨離
決して無駄なものを省きシンプルに暮らそうといった単純なものではありません
本当になされる断捨離には大きく人生を左右する働きを持っているように思います
 
 
旅行を思い浮かべてみましょう
 
若い頃の海外への一人旅
初めての国 文化の違いを想定して
もしもの時の為に・・・・なんて発想からあれもこれも詰め込んで
もしかしたら旅行バックの中身はパンパンだったかもしれません
現地での珍しい品に思わず手が伸びてあれもこれも詰めて帰国していたかもしれない
 
でも年齢を重ねての一人旅は随分と身軽になっているかもしれない
ほんの小さな旅行バックにパスポートとタブレットと充電器ぐらい
自分にとって何が大切か
自分の危機管理の対応法
物質でなく経験を持ち帰る
年齢を重ねるうちに気がつけば断たれ捨てられた思考や情報量の結果だろう
 
 
若い頃は色々と考えてしまうもの
こんな簡単に断ったら冷たい人間だと思われるのではないか?
ずっと持ってきた考えだし今さら変えるのは信頼に関わるのでは?
それでも一つ一つ断ち・捨てる・離れるを繰り返していると
敢えて断たなくても入ってこなくなり
捨てる必要のあるものも減っていきます
 
潔い選択ができるようになると
自分を信頼できるようになる
自分を信頼するようになると心身は強くなる
これはヨーガの土台であり重要な部分だ
 
 
私自身がヨーガを本格的に学び始めた21歳から定期的に断捨離を繰り返してきて
今では物も情報も思考もスッキリする方法として簡単なツールのように使っています
そして今 子育てする上でもとても役立っていると感じている
 
子供のある暮らしには
常日頃から子供に関する情報や子供の世界に関わる人間関係がついてまわっている
 
家庭環境を含め金銭的な事柄や家族関係に至るまで情報や思考のボリュームが一気に増えたと多くの母親が感じているのではないだろうか
もしくはそんなことに気がつく間もないほどに日々の変化に追われているかもしれない
 
でも思い出してほしい
「 自分にとって大切なことは目に見えない ほんのひとにぎり 」 
 
 
 
 
Naoko Kawamata
TANMATORA YOGA
MUNDUS
 
 

ライター:川又尚子

ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは13年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
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