
不安と恐怖
皆さんは未来のことをどの程度どのぐらい1日の中で考えますか?
明日の天気を思うのも
今夜の夕飯を考えるのも
次の駅でトイレに行こうと考えるのも
誰かの誕生日プレゼントを考えるのも
5分後に茹で上がる野菜を引き上げることを思うのも
次のデートで何を着たいかも
来年の旅行先も
数年後の子供の学費や進学
親の介護やゆく先
はたまた老後の暮らし
こうして浮き彫りにすると
実に日常のほとんどが未来のことを想定し想像し行動していることに驚きます
では今この瞬間を生きるとは?
これはヨーガの重要で核心的なテーマです
私自身が子供と暮らす生き方になってこの2年、妊娠期間中を含めると約3年ちかくでしょうか
以前とは比べものにならないほど未来を意識して生きていることに気がつきます
母親としてすべき未来への誘導という躾や時間軸
子供の生活環境や心身のケア
考えることは先のことだけと言っても過言ではありません
そうして気がついたのは
未来への意識は不必要な不安や恐怖を付随しやすい思考になるということ
不安や恐怖を抱くことは人間を守るためには必要な感情であることは確か
でもいき過ぎた不安や
おこってもいないことへの想像やイメージで作りあげた
恐怖や不安を抱くことは心身ともに疲れさせ全く不必要なチカラとなります
だからと言って刹那的に生きるといったことでなく
今、この瞬間に意識をしっかりと向けるということ
「 今を見る 」 ということは他者を思いやれるということでもあり
自分自身を一歩退いたところから眺めることのできる落ち着きを持つことでもあり
自分自身を信じ労わることでもり
何より 「 楽しむこと」 に他ならない
今この瞬間を充実させることは何よりの未来への一歩
余分な不安
余分な恐怖は
今すぐ手放しましょう
子育てをして改めて
日々のヨーガの基盤とアサナの実践の必要性を実感しています

ライター:川又尚子
ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは15年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
2017年長女を出産
2020年長男を出産