サントーシャが基盤の彼女との暮らし
【子育】と【育児】
去年の10月全国的に大きな台風に見舞われた日、第一子となる長女が産声をあげました。
妊娠、出産、そして今日の暮らし。
【子育て】【育児】という言葉が私にはしっくりこないのは、産後の彼女との暮らしはお互いに育みあう毎日で、子を育てているというより、家族が日々育っている感覚の方がずっと強いから。
そんな2018年も下半期
長年培ってきた「 サントーシャ 」という基盤の根が日々を豊かに実らせています
ヨガ哲学の教え【サントーシャ】
サントーシャとは今自分の目の前にあるものに価値を見出し満足することを「心得ること」
妊娠や出産は、自らの命と新たな生命をかけて向き合うシリアスで、とても大きなハッピーを教えてくれる人生のひとつの時間。
【自らと他者の個性を育む】という子育てという名の貴重な機会。
そんな中で多くのmamaはより良い妊娠生活、より良い子育て。又は、正しい食生活、正しい教育といったように様々な情報に触れます。
生命の誕生という圧倒的な喜びを前にして、同じだけの不安と心配を手にすると、これが正しいのか、問題があるのではないかと探り出すもの。
その気持ちは私もとてもよくわかる。
だけど、そのことに意識を向けすぎて執着となった時
「もっとこうだったら、 もっとたくさん、 もっと大きく ・・・・ 」
もっと、という貪り、欲望が大切なことを見えなくすることも多いように思います。
サントーシャは辛い状況や、思ってもみない状況に陥っても
今を明るい方向に考え不平や不満を漏らさないでいるということ。
そして満足するということは決して怠けることではなく、変化し成長し向上することの中にあるもの。
【サントーシャ】を日常に…
私はヨガと出会ってからの13年の月日の中で「足るを知る( サントーシャ )」を強く心に留めてきました。今では私自身に自然に根付き、生後8カ月になる娘とのめまぐるしい変化の中にあっても、ゆとりや穏やかさを持ってひとつのライフステージを心から楽しめているのだと思っています
キャリアや結婚、妊娠や出産。
現代社会では何かくくりのような形で捉えられるこの言葉達、そんな言葉達への執着を手放してこのサントーシャにしっかりと繋がることは、今日を清々しく生きる秘訣のように思います。
私のお気に入り書物の一つにサントーシャについてこう語られている
満足していない心では、集中統一することは出来ない。
ヨギの心は、何ものにも不足を感じていないから、いつも満足している状態である。
そうして、この満足感が無上の喜びをヨギの心にもたらしている。
精神の炎が欲望という風によってゆらめかないとき、心の満足と平静がある
ライター:川又尚子
ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは15年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
2017年長女を出産
2020年長男を出産