母親の私は子供の時間軸で過ごす１日

一人の個性と真正面から向き合う日々
肉体的にも精神的にもパワーをフルで使い切って夜を迎えて
一息つく間もなく夫の帰宅にあわせ食事と家事の全てをこなします

父親の夫は仕事の時間軸で過ごす１日

多くの他者と様々な形で向き合う日々
肉体的にも精神的にもコントロールし緩めることのないまま夜を迎えて
一息つく間もなく帰宅し食事をして腰を下ろしてやっと緩みます

どちらがどれだけしんどいか

どちらがどれだけやっているか

子育てのあるないに関わらず　“ 関係 ” には少なからず　
「どちらが」と言ったような比較が生まれてしまうことは少なくないのではないでしょうか？

もっとこうしてくれたらいいのに

もっとわかってくれたらいいのに

他人と関わりを持つ時　「　もっと　」と言ったような要求を生むこともまた少なくありません

自分自身に対しても

子供に対しても

夫に対しても

他者に対しても

物事の全てにおいても

「 足るを知る（サントーシャ）」という精神を必ず中心に置くことで全てが有難いという形にかわります

良いところだけが浮き彫りになるということなのかもしれません

物質も人間関係も
硬いもの同士がぶつかれば壊れます　
どちらかが柔らかければ決して壊れることはありません

コーティングするようにして壊れるのを守るのでもなく
頑なに壊れまいと強度を上げるのでもなく

本質そのものが柔らかくあること

どちらも柔らかければ　
和らぎ　混ざり合い　溶け合います

心から清々しく暮らす秘訣はきっと  「　知足　」 にあります

※知足　＝  今あるものに目を向けること  / 十分に持っていることを知るということ
※円満　＝　調和がとれて穏やかなこと

ライター：川又尚子

ヨガを意識した暮らしをスタートさせたのは15年前。“yoga at home"=“ヨガを日常の習慣にすることがその人の美しさを引き出す”という考えのもと、インストラクターとして「TANMATORA YOGA」を主宰。自宅のある葉山を拠点に、ヨガの土台づくりとなるclass. workshop. eventを鎌倉・東京・関西で開催。また漢方、SPICE、お香など、日常のヨガをサポートするプロダクトを販売する「MUNDUS」(ムンドゥス) のオーナーでもある。女性たちが、Family Firstを優先にしながら気持ちよく仕事ができる環境づくりを軸に、女性が元気な社会づくりに取り組む“MUNDUS Project"として、長期的ビジョンをもって活動中。
2017年長女を出産
2020年長男を出産