
インフルエンザ、コロナウイルスと戦う免疫力を高める方法
米国で1万人の命を奪っているインフルエンザ
猛威を振るうコロナウイルス。世界中の関心は「新型コロナウイルス」に集まっているが、米国ではインフルエンザが猛威を振るっています。米疾病対策センター(CDC)の発表によると、2019/20年のインフルエンザシーズン中、1月25日までに少なくとも1900万人がインフルエンザに罹り、このうち18万人が入院し、死亡者数は1万人を超えているのそうです。
(CDC発行の「Weekly U.S. Influenza Surveillance Report」より)
1日平均で死者54人
また私たちが住む日本でも昨年2019年の月別のデータを見ると、2019年1月にはインフルエンザで1685人の方が亡くなっている。インフルエンザは、予防のためのワクチン接種が普及し、タミフルなどの治療薬もある。しかし、それでも子どもや高齢者を中心に多くの方が亡くなっています。医師の死亡診断書にもとづく死亡届を再集計した厚生労働省の人口動態統計によると2018年にインフルエンザで亡くなった人は3325人でした。
コロナウイルスは特効薬がないのがインフルエンザよりさらに警戒されているが、
インフルエンザも同様、冬場は特に手洗いなど、予防を念入りにする必要があります。
免疫力を高める方法
目に見えないこれらのウイルスから、自分を守ってくれる素敵な身体の機能の免疫力
ぜひ予防対策として免疫力を高める生活を試みて欲しいと思います。
免疫システムは自律神経支配を受けています。
穏やかなリラックス状態の副交感神経が優位のときに、リンパ球の比率が上昇します。
ストレスが過度になれば自律神経のバランスが崩れ、仕事が忙しく、イライラしてるときは交感神経モード優位になり、免疫力は下がります。
免疫力をアップするには、仕事が終わればしっかりオフモードの副交換神経にスイッチが入ることがとても大切です。出来るだけ帰宅後、休日は好きなことして穏やかに副交感神経モードのリラックスを心がけてみてください。
免疫力を上げるための3つのポイント
- バランスの良い食事
- 充分な睡眠
- 軽い運動
この3つのバランスがとても大切です
睡眠、運動、食事、どれ一つ欠けてもいけないので、この3つを意識した生活で免疫力アップ
ウィルスに負けない体づくりを日々目指してください。
過剰に交換神経を興奮させない食事、睡眠のアドバイス
昔からいわれている健康法!
- 早寝早起き
- 腹八分目
これは免疫力を高めるための自律神経からの観点から見ても利にかなっています。
寝不足は交感神経優位になり、また内臓の観点から見て暴飲暴食も交感神経を興奮させてしまいます。
免疫力を高めるためには、この自律神経の交換神経の過度の興奮を抑制することが何より大切なのです。昔からいわれているこのような健康法は、自律神経の観点の健康法として伝えられてきたんですね。
何か新しい生活習慣を取り入れることは億劫になり、続かなくて3日坊主になりがちですが、
いつもより早く寝るようにする、暴飲暴食を控えるなど、生活習慣を少し気をつけるだけで免疫力アップがされるなら、今日から早速始められますね。
軽い運動に適したピラティス
ピラティスの歴史が免疫力アップを証明済!?
ピラティスは1900年代初頭にJoseph Hubertus Pilates(ジョセフ・H・ピラティス)によって考案されたエクササイズです。もともとはコントロロジーという名前でスタート
第一次世界大戦が勃発した頃、JosephPilates(ジョセフ・ピラティス/ジョー)はボクサーとともにイングランドツアーをしていました。戦時中、彼は在住外国人としてランカスター近くの収容所に拘束されました。収容所では、拘留者の先頭に立って日課のエクササイズプログラムを指導していました。ピラティス氏によれば1918~1919年にインフルエンザ(Spanish flu pandemic of 1918)が流行した時にも、彼が担当していた収容所でエクササイズを行っていた人々の中で体調を崩した者は一人もいなかったそうです。
そのピラティス氏がおこなっていたエクササイズプログラムが、今このようにピラティス氏が亡くなった後も、彼の名前とともに【ピラティス】というエクササイズプログラムとして今尚、たくさんの方が行っている運動法なのです。
ピラティスが免疫アップの運動に適している理由
- 呼吸に意識してエクササイズする
- 背骨を一つ一つ意識してエクササイズする
ウイルスと戦うための免疫システムは副交感神経が優位のときにリンパ球の比率が上昇します。
自律神経を整えることが何より大切。
自律神経を意識的にコントロールできるのは呼吸だけだと言われています。呼吸法をすることで副交感神経が優位になります。
また自律神経は脳から脊髄を通って全身に伝わっています。脊髄は背骨の中にあるため、骨格に歪みがあると、その神経に負担がかかってしまいます。
そのため背中の筋肉が固まっていたり、背骨を柔軟に動かせなかったりすると、自律神経もうまく機能できません。背骨やその周りの筋肉が緩むことで自律神経の働きが活発になります。
ピラティスのエクササイズは、呼吸とともに背骨を一つ一つ意識して動かすエクササイズがたくさんあり、交感神経と副交感神経もバランスよく機能することができます。
朝や、寝る前の時間10分でもいいので、呼吸とともに背骨を動かすエクササイズを取り入れて見てください。
お勧めエクササイズ:ペルビックカール
- 足幅は腰幅程度に広げ、腕は体側で仰向けで寝ます。
- 骨盤は床と水平のニュートラルがスタートポジション(腰と床には手のひら一枚程度のスペース)
- 息をゆっくり吸って、吐く息で尾骨からゆっくり背骨のシールをはがします。
尾骨をおでこに巻き上げるように動かし腰と床のスペースをうめながら、丁寧に背骨を動かします。 - 肩甲骨のトップまで背骨がはがれ、ブリッジのような橋のポーズになったら、一度そこで息を吸います。
- 今度は吐く息とともに、ゆっくり背骨を上から一つ一つ床に降ろしていきます。シールを再度貼りなおすようにスタートポジションに戻ってください。肩甲骨の間の背骨、みぞおちの裏側、おへその裏、最後に尾てい骨がゆっくり床に戻ってくる背骨の感覚を感じてください。
- これを数セット行います。
※腰で背骨を上げないように注意しましょう。(腰が痛く感じる方はやめておきましょう)
下腹部をアイスクリームをすくい上げるイメージで優しく尾骨からあげると、もも裏とお尻の筋肉に効いてきます。はじめは背骨の一つ一つの動かすのが難しいですが慣れてくると、背骨の動きはよりしなやかさを取り戻してきます。
※呼吸が難しく感じる時は、特にこのお勧め呼吸パターンに合わなくても大丈夫です。自然な呼吸でおこなってみてください。
※お尻のヒップアップやもも裏の筋力をさらに高めたければこのビデオのように足裏にボールを踏んおこなうと、エクササイズの難易度が上がります。